かんざき歯科医院ブログ

この歯、本当に抜くしかないの? -歯周治療にかける想い-

歯周病治療
こんにちは。かんざき歯科医院院長の菅崎紳です。
久しぶりにブログ書きます^^
今日は歯周治療について書きたいと思います。

●「この歯、もうダメですか?」
以前ブログで書いた根管治療と共に、多くの患者さんから相談されることがあります。
「この歯、もうダメですか?抜くしかないですか?何とかなりませんかね?」 実際に診てみると、多くの歯科医師が要抜歯と診断するようなケースでも、残せるチャンスがあるケースに遭遇することもあります。

● 抜歯は簡単。でも、それでいいんでしょうか?
そりゃぁ、抜歯してインプラントなどを使って新たに歯を作っていく方が治療は簡単ですし、治療回数が少ない場合が多いです。ですが、一度抜歯してしまえば、永久に自分の歯が戻ることはありません。抜歯はいつでもできるんです。抜く前に本当に抜くしか手段がないのか考えてほしいのです。
ただ、厳しい状態の歯に対する治療をするわけですから、全てうまくいく保証はありません。治療も複雑になり時間、労力が多くかかることも多々あります。実際、多くの時間や労力をかけて治療したけれども、最終的には抜歯になってしまった歯も経験しています。治療は全力で行いますが、そこだけは許して下さい、受け入れて下さい。そこだけ許してもらえるなら、頑張って治療してみる価値がある歯もたくさんあるはずです。抜いてしまえば元に戻すことはできません。だからこそ、“今抜くべきか?”は慎重に考えてほしいのです。

根管治療1 

● 歯周治療には夢がある
いかがですか?レントゲンの見方って難しいので、ちょっと分かりづらいかもしれませんが、歯の支えとなる骨が溶けてしまうと、根っこの周囲が黒くなります。
元々黒かった部分(骨が溶けていた部分)が、歯周治療によって骨の再生が起きて白くなっています。
こういうのを見ると、夢を感じませんか?こういった治療がうまくいくと、患者さん・僕・歯科衛生士・スタッフ、みんなメチャメチャ笑顔になります。僕は、これだけで1週間は美味しいお酒が飲めます。笑

● ただし、全てのケースで歯を残すのがベストとは限らない
ただし、そういった歯を残しにいくことが将来的にデメリットになることもあります。骨の吸収がより進んでしまうと、抜歯した後に控えるインプラントやブリッジ、入れ歯の治療において不利になってしまうことも実際あります。そこは残しにいく治療をするメリット、デメリットをよくご理解いただいた上で治療を受けるかどうかを考えていただきたいと思っています。

● 抜くのはいつでもできます
もう一度言います。抜くのはいつでもできます。その前に慎重に考えていただきたいです。
「この歯、本当にダメなのかな?」と少しでも感じた方は、いつでもお気軽にご相談ください。