✠ (case1) 歯の根の治療をしても改善が見込めない場合
歯の根の先に膿が溜まったいる場合は、まず根の中を消毒する根管治療(こんかんちりょう)を行います。何度か根管治療を行っても、歯の根の中から膿が止まらなかったり、歯茎の腫れが引かない場合は歯根端切除術を行います。
✠ (case2) 歯の根の形態が複雑な場合
歯の根の先に膿が溜まっているが、根の形態が複雑で根の先まで機材が届かない場合があります。この場合、根の治療では細菌をすべて取り除くことは出来ないため歯根端切除術を行います。
✠ (case3) 根の中にある土台を取ると歯が割れてしまう可能性がある場合
神経のない歯は、歯が割れないように金属の土台が入っていることがあります。この土台は根の治療をするときに削り取らなくてはなりません。しかし、土台が太く、長く入っていると削り取る際に歯が割れてしまう危険があります。そのため根の治療をせずに、歯根端切除術を行います。
✠ (case4) 歯にひびが入っている場合
根の治療を何度も行うと根の先の部分にひびが入ってしまうことがあります。ひびの隙間に細菌が感染すると歯茎が腫れたり、膿の袋が出来る原因となります。このような場合は、歯茎を切開しひびの部分をセメントで埋めて、歯根端切除術を行います。
✠ (case5) 歯に穴が開いている場合
金属の土台が入っていると歯との硬さが違うため、歯に穴が開いてしまうことがあります。穴の開いている部分から細菌が感染すると、歯茎が腫れる原因となります。このような場合は、歯茎を切開し、穴が開いている部分をセメントで埋めて、歯根端切除術を行います。
✠ (case6) 歯の詰め物を外さずに治療をするとき
過去に歯の治療を行っていて、白い詰め物をしている方もいらっしゃると思います。そのような患者様の場合は、歯の根の治療を行う際に、歯根端切除をして逆から根管治療を行います。そうすることで、詰め物を外さずに根の治療が可能になります。